マニュアル:上級ルール
- 空戦
- 空戦ユニット
- ガンシップ
- ガンシップの移動
- 対戦車ボーナス
- 航空基地
- 対応する基地
- 船舶ユニットの搭載能力
- 航空ユニットのスタック
- 航続距離
- 航空偵察
- 任務
- 基地の移動
- 空爆
- 掃討
- 迎撃
- 空爆ルール
- 迎撃ルール
- 掃討ルール
- ミサイル
- 核兵器
- 原子爆弾
- 核ミサイル
- マルチプレイ
- 「マルチプレイ」メニュー
- ローカル
- インターネット/Steam
- 自動マッチメイクとゲーム検索
- フレンドリスト
- チャット
- 主催、セーブ、ロード
- マップサイズ
- Mod
- 検索、ダウンロード、評価
- XML
- ModBuddyとワールドビルダー
- チュートリアルと見本
- Modのアップロード
- Mod適用シングルプレイ
- Modの自動更新
空戦
二次大戦までに航空機は戦況の決定要因になっていた。航空戦力は「戦力増幅」の役割を果たし、航空優勢を確保した国家は戦場において大きな優位に立つ事ができた。
恐らく最も重要な事は、戦略爆撃が現代戦の中心に組み込まれて来た事だろう。弾道核ミサイルの登場により、一個の文明を地球上から完全に消し去る事すら可能になったのだ。
Civilization Vにおいても航空戦力は勝利に欠かせない。
空戦ユニット
Civilization Vには5種類の空戦ユニットが登場する。ガンシップ、ミサイル、戦闘機、爆撃機、地対空兵器である。ガンシップは通常の陸軍ユニットに近いので別に論ずる。
ミサイルは要するに「使い捨て」兵器である。発射、命中、消滅。以上。戦闘機は専ら敵航空機の迎撃と爆撃機の露払いに用いる。爆撃機は地上の敵にダメージを与えるが、途中で迎撃される可能性もある。地対空兵器は戦闘機と爆撃機を迎撃する。
ガンシップ
上述の如く、ガンシップは通常の陸軍ユニットとあまり変わらない。戦車を駆逐するのに極めて有用な一方、地対空兵器に対しては脆弱である。
ガンシップの移動
ガンシップは山岳や流氷も含め、全ての地形の上をコスト1で移動できる。さらに一定のコストで近海タイルも移動できる。ただし乗船しなければ外洋には入れない。
対戦車ボーナス
ガンシップは戦車に大ダメージを与える。(それゆえ現代の戦場では戦車は地対空兵器に随伴される事が多い)
航空基地
ガンシップ以外の航空ユニットは陸上ユニットの様にマップ上を移動する事は無い。代わりに友好都市を「基地」としてそこに駐留する。戦闘機と一部の爆撃機は航空母艦にも搭載できる。ミサイルは都市、原子力潜水艦、ミサイル巡洋艦のいずれか。ガンシップ以外の航空ユニットは乗船できない。外洋へ出たい場合は航空母艦、原子力潜水艦、ミサイル巡洋艦といった対応する船舶に搭載しなくてはならない。
地対空兵器とガンシップは「基地」に駐留する必要は無い。普通にマップ上を動き回り、乗船もできる。
対応する基地
- 戦闘機とジェット戦闘機:都市と航空母艦
- 爆撃機:都市と航空母艦
- ステルス爆撃機:都市のみ
- 原子爆弾:都市と航空母艦
- ミサイル全種:都市、ミサイル巡洋艦、原子力潜水艦
船舶ユニットの搭載能力
- 航空母艦:戦闘機、爆撃機、原子爆弾を合わせて3機まで搭載
- ミサイル巡洋艦:どの種類のミサイルでも合わせて3基まで搭載
- 原子力潜水艦:どの種類のミサイルでも合わせて2基まで搭載
航空ユニットのスタック
ミサイル、戦闘機、爆撃機は同一タイルに何体でも置く事ができる。スタック制限は無し。戦闘ユニットとも非戦闘ユニットともスタックできる。ただしガンシップと地対空兵器は通常のスタック制限を受ける。
航続距離
航空ユニットは移動力の代わりに「航続距離」を持つ。これはユニットが「任務」を遂行できる距離を表す。また他の基地へ移動する際にもこの距離制限を受ける。例えば戦闘機の航続距離は8であり、現在の基地から8タイル以内の場所に対して任務を実行できる。また8タイル以内の他の基地へ移動できる。
基地を移動した航空ユニットはそのターンに別の任務を実行する事はできない。
航空偵察
戦闘機、ジェット戦闘機、ステルス爆撃機は「航空偵察」の特殊能力を持つ。ターン開始時点で所属基地から6タイル以内が可視になる。これは任務ではなく、行動を消費しない。あくまで自動的に発生する。
任務
航空ユニットはターンごとに「任務」を実行できる。空爆(地上ユニットへの遠隔攻撃)、基地の移動、迎撃(敵航空機の空爆を防ぐ)、掃討(敵の迎撃を無力化する)などである。航空機の種類ごとに可能な任務は決まっている。
基地の移動
航続距離内にある別の基地へ移動する。
空爆
航続距離内の地上目標を攻撃する。
掃討
対象タイルを「掃除」し、敵の迎撃を無効にする。
迎撃
敵航空機の攻撃を防ぐ。地対空兵器は自動的に迎撃を実行するので特に命令を下す必要は無い。
空爆ルール
ユニットに敵のユニットまたは都市を「空爆」させると、迎撃されなければ対象に遠隔攻撃を仕掛ける。ただし通常の遠隔攻撃とは異なり攻撃者もダメージを受ける可能性がある。攻撃者は戦闘後に生存していれば基地に帰投する。
ミサイルと爆撃機は最も強力な空爆である。
迎撃ルール
戦闘機とジェット戦闘機は「迎撃」モードにできる。対空砲と対空ミサイルは自動的に迎撃するので特に命令をする必要は無い。迎撃ユニットの航続距離内に敵航空機が空爆を仕掛けると、迎撃ユニットは空爆ユニットを攻撃しダメージを与える。迎撃によって空爆ユニットが撃墜されない限り、空爆そのものは実行される。
1回の空爆に対しては1回しか迎撃チャンスが無い。また1ユニットは1ターンに1回しか迎撃を実行できない(特定の昇進によって迎撃回数を増やす事はできる)。よって複数回の空爆が見込まれる場合、複数の戦闘機や地対空兵器を迎撃に配備しておくべきである。
掃討ルール
空爆対象が戦闘機と地対空兵器で何重にも護られている場合、戦闘機の「掃討」任務で相手の迎撃回数を「使い切らせる」事ができる。この戦闘機が相手の戦闘機に迎撃された場合、両者は空中格闘戦を行う。そして一方または両方がダメージを受け、撃墜される場合もある。地対空兵器に迎撃された場合は一方的にダメージを受けるが、受ける量は空爆の場合に比べれば少ない。
ミサイル
ミサイルは使い捨て兵器である。対象に空爆を仕掛け、戦闘結果が生じ、それきり消滅する。通常の航空機と違いミサイルを迎撃する事はできない。
核兵器
核は恐るべき威力を持った超兵器である。何もかも吹き飛ばし、陸と海を汚染する。使えるのは最後の手段としてか、もしくは核を独占している事が明らかな場合だけである。一度核戦争が始まれば世界は地獄と化す。
ある人が言った。「核が一発落ちただけで一日が台無しになる」
原子爆弾
原子爆弾はゲーム最初の核兵器にして、世界のパワーバランスを一瞬にして揺るがす超ユニットである。ミサイルと同様に1回きりの使い捨てだが、航空母艦に搭載できる点が些か異なる。ダメージ半径は全方向に2タイル。範囲内のユニットはダメージを受け、都市は人口が減少する。
「原子爆弾」は都市を完全に消滅させる事はできない。例え何回投下しても不可能だ。
核ミサイル
原子爆弾も相当強力だが、核ミサイルはそれを遥かに超える。効果範囲内のユニットは全て消滅し、都市へのダメージも更に強力。原子爆弾と違い、核ミサイルは都市そのものをマップ上から完全に消し去る事すら可能なのだ(最初の首都を除く)。
名前の通りこれはミサイルユニットである。ミサイル巡洋艦または原子力潜水艦に搭載できるが、航空母艦は不可。
マルチプレイ
コンピュータ対戦だけでなく、マルチプレイを通じて他のプレイヤーと直接技量を競う事もできる。マルチプレイはメインメニュー画面から開始でき、LANとインターネットで対戦できる。
「マルチプレイ」メニュー
メインメニューから「マルチプレイ」ボタンを押して設定画面に入る。
ローカル
この項目からLAN内のマルチプレイヤーゲームを検索する。LAN内のゲーム一覧がブラウザに表示されるので、クリックして入室する。入るゲームが無ければ「ゲームを主催」ボタンを押して部屋を作成する事もできる。「更新」を押すとリストを最新の情報に更新する。
ゲームの主催を選ぶと、マルチプレイの部屋設定画面に移る。ここで使用する指導者、マップタイプ、サイズ、速度などを変更する。マルチプレイのセーブデータから再開する事もできる。ブラウザに戻って一覧を見る事もできる。設定が完了したら「ゲーム作成」をクリック。
すると準備画面に入る。ここで他のプレイヤーがどの指導者を選択したか、開始準備ができているかどうかを見る事ができる。AIプレイヤーは名前に「AI」が付いている。人間プレイヤーはSteam上の名前が表示される。
複数のプレイヤーが同じ指導者を選択した場合、混乱を避けるためそれぞれ色違いになる。
全員が「準備完了」を押すと主催者は「ゲーム開始」をクリックできる様になる。
インターネット/Steam
インターネット対戦はSteamを通して行う。プレイヤーはゲームのインストールに用いたSteamアカウントで対戦する。
自動マッチメイクとゲーム検索
インターネット対戦は自動マッチメイク機能を利用できる。どんなゲームに参加したいかを設定すると、相応しい対戦相手を自動で見つけ出してくれる。
ゲームを普通に検索したり、自分でゲームを主催する事もできる。LAN対戦の場合と手順は同じ。
フレンドリスト
Steamのフレンドリスト機能をインターネットマルチプレイに利用できる。準備画面でドロップダウンリストからフレンドを選択し、ゲームに招待する事ができる。相手はSteam画面上で招待状を受け取る。
チャット
準備中とゲーム中、他のプレイヤーとチャットができる。準備画面の最下段にあるチャットウインドウで他の全員に対して発言する。
ゲーム中は全員に対して、または誰か一人に対して発言できる。個人的な会話、取引、同盟などに利用。チャットパネルを開くには画面右の「チャット開始」ボタンをクリックする。用が済んだら「チャット終了」を押してパネルを閉じる。
VOIPもSteamによって提供されている。他のプレイヤーとマイクで通話できる。
主催、セーブ、ロード
ゲームを主催した場合、進行をセーブしておいて後で再開する事もできる。複数日に渡る長期ゲームの場合に有効。マルチプレイゲームの設定画面で「ロード」を押すとセーブデータ一覧が表示される。
何らかの理由でゲーム中に接続が切れた場合、システム側で自動的に再接続を試みる。主催者が切断された場合は他のプレイヤーに主催者権が移る。
マップサイズ
通常、プレイヤーの数はマップサイズによって限定されている。用意されているマップサイズは以下:
サイズ | プレイヤー数 | 都市国家数 |
決闘 | 2 | 4 |
極小 | 4 | 8 |
小 | 6 | 12 |
標準 | 8 | 16 |
大 | 10 | 20 |
巨大 | 12 | 24 |
マップサイズに対してプレイヤーの数が不足している場合、AIがそれを埋め合わせる。
Mod
Civilization Vは設計段階からModとの親和性を考慮しており、シリーズ中で最もModフレンドリーな作品となった。Modの作成に(まだ)興味が無くとも、他人の作ったModを簡単に検索・ダウンロードできるのは便利である。作る方も使う方もこれまでに無く簡単だ。
メインメニューから"Mods"を選んでMod画面へ(EULAに同意する必要あり)。ダウンロードしたModを適用したり、新しいModを探したりできる。
検索、ダウンロード、評価
「Mod一覧」ボタンを押して一覧画面へ。既にダウンロード・インストールしたModが一覧表示され、現在適用されているかも示される。何と、今回は複数のModを同時に適用できるのだ!
「オンライン」を押すとダウンロード可能なModが表示される。カテゴリ検索、キーワード検索、日付順表示、ダウンロード数順表示、評価順表示ができる。
Modをクリックすると詳細やSSが表示される。詳細画面からはダウンロードもできる。ダウンロードは無料かつ匿名で、登録などの必要は一切無い。
Modを使用した後、それを評価して人目に付きやすくする事ができる。Modページの"Like"を押して評価。これも匿名で登録は不要。
XML
テキストエディタさえあればMod制作を簡単に始められる。キーボードを打てればModも作れる。ゲームのXMLファイルはあらゆる中核データを含んでおり、ナポレオンの会談時の台詞から弓兵の移動力まで全てが書かれている。どのXMLファイルもテキストエディタで簡単に変更でき、戦士の攻撃力の変更から新文明の作成まで何でも可能である。(訳注:XMLファイルを直接変更する事は奨励されていない)
ModBuddyとワールドビルダー
Civ5の公式Modツール、ModBuddyとワールドビルダーがダウンロードできる。これを使ってマップやシナリオを作成したり、AIの挙動を変更したり、複数のModを統合したりできる。詳細はCiv5の公式サイトとSteamへ。
これらはSteamを通じてダウンロードできる。ツールの項から選択。
チュートリアルと見本
Mod制作が初めてであれば、SDKのフォルダ内にある多くのチュートリアルと見本が役に立つ。強力な新システムをどう活用するか、理解の助けになる。他の制作者の仕事も参考にすべし。
Modのアップロード
Modが完成して世界に公表する用意が整ったら、ModBuddyを使って公式サーバーへアップロードしよう。画面に表示される案内に従ってModに名前を付け、パッケージ化する。
アップロードするにはModに名前を付けなくてはならない。また1〜3枚のSSをアップロードする事もでき、3つまでタグを付けてカテゴリ検索に引っかかる様にもできる。全てが完了すると固有のIDが割り振られる。
アップロードにはGamespyのアカウントが必要になる。登録は無料。ModBuddyがログインや登録の補助もしてくれる。
Mod適用シングルプレイ
"Mods"メニューから"Single Player"を押して、Modを使ったゲームを開始できる。出来合いのマップも、セーブデータからの再開も、新規ゲームの開始も可能。
Modの自動更新
インストール済みのModが更新されているかどうかプログラム側で自動的に確認する。インターネットに接続した状態であれば自動で更新がダウンロード・適用される。
- 最終更新:2010-10-19 22:42:13